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3月5日 第9回生きづらさトークライブ!

オギー

2023年3月5日

生きづらい人による生きづらい人のためのトークイベント

今回は来ていただいたゲストは当事者であり就労支援事業所支援員であるなのさん(nano_asd)でした。


なのさんのお話を聞いていて頭に浮かんだ言葉は「ピアサポート」。


同じ苦しみや生きづらさを抱える当事者や経験者が互いを支え合う活動を「ピアサポート(peer support)」と呼びます。


「ピア(peer)」とは英語で“仲間”を意味します。


病気や障がいなど同じ苦しみを抱える“仲間”が自身の体験や有益な情報を共有することで、医師や看護師、ソーシャルワーカー、カウンセラーなどの専門家からの援助では足りない部分を補っています。


■ピアサポートの意義


専門家にできない支援、当事者・経験者だからこそできる支援とは何なのか、ピアサポートには主に次の3つの意義があります。


・不安や孤独感を軽減できる


仲間がいるという事実が精神的な安定につながることがあります。

「できないことが増えていく」「生きる目的や希望が見いだせない」「この先どうすればいいのかわからない」「外出もままならず、社会から孤立している」「頭ではわかっていてもつい感情的になってしまう」

このような当事者にしかわからない苦しみや生きづらさを打ち明けられる相手がおらず、孤独を感じることもあります。


しかし、同じ境遇に置かれている人と体験を共有することで、「自分一人だけじゃなかったんだ」と思うことができ、不安や孤独感を和らげることができるかもしれません。


・有益な情報を得られる


当事者や経験者との交流を通じて、有益な情報を得られる可能性があります。


インターネットを通じてさまざまな情報にアクセスできる時代ですが、日常生活における工夫や福祉サービスの利用法、医療サービスの評判など、実体験に基づく知識やノウハウ、アドバイスは貴重な情報となるでしょう。


・ロールモデルとなる


当事者や経験者はロールモデル(生き方の手本や指針)になり得ます。


先が見えないときに同じ苦しみを抱えながらどうにかして生きようとする仲間の姿に直に触れることで、希望や目標を持てるようになった例は多くあります。僕自身がそうでした。僕自身がそうでした。ときに重要な意思決定の判断材料となったり後押しとなったりすることもあるでしょう。


なのさんは当事者のロールモデルです。当事者であり就労して自立されています。


これまでいろんなロールモデルとなる方をインタビューしてきました。

過去のインタビューも含め、いろんなロールモデルをご覧いただく中で自分の生きる活路を得るヒントが見つけてもらえたら幸いです。


お話の中で印象に残っているのは2度受けた知能検査結果についてでした。


軽度知的障害という診断を受けた後に、もう一度検査を受けたら「知的障害のない発達障害」と診断されたそうです。結果にかなりの差がありますね。。

知能検査というのは確かに参考になるけれどあまり囚われすぎないことも大事だと思います。


もしなのさんが検査を一度しか受けなかった場合、軽度知的障害という診断のもとに仕事を選んでいた可能性は充分にあります。そうなると自ら可能性の幅を狭める形になってしまいます。


知能検査は時間を空けて複数回受けることがオススメです。自己理解に役立ちます。

僕は複数回受けて検査結果がほぼ同じでした。自分でも納得する結果だったので今でも参考にしながら自己対処法を考え実践しています。


なのさんも働く中で自分が発達当事者であることを自覚し工夫をしながら現在も就労支援員として勤務されています。


当事者であるからこそ障害当事者の気持ちになって支援方法を考え実践することができる。それが強みだとおっしゃっていました。


しくじりとしては職場内のコミュニケーションでは納得できなことがあるとどうしても衝突してしまう場面もあるそうです笑(これは僕もあります笑)


当事者かつ福祉事業従事者である方はもしかして少なくないのではないでしょうか。ピアサポート文化が全国各地に広がるといいなと思わせてくれる回でした!


なのさんありがとうございました!


 



 


 




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