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6月4日 第13回生きづらさトークライブ!

オギー

2023年6月4日

ゲスト オムさん

今回のゲストは、「発達障害グレーゾーン」をテーマに活動する非営利団体Omgray事務局代表オムさんでした!


オムさんは中高時代で人間関係に悩み生きづらさを抱えていました。これは僕も同感なのですが中学生高校生は居場所が学校しかなく、そこで孤独になる=社会的死と感じてしまう人が大勢おり、10代の自殺が多いのは居場所の依存先が学校しかないからだと思います。居場所のない中高生が犯罪に巻き込まれなず安心していられる場所を作ることが必要だと感じました。


オムさんも中高生時代人間関係がうまくいかず苦悩しながらも大学に合格したのち社会人サークルやゼミなどに5つほど所属して複数の居場所を獲得することで人間関係問題が緩和、改善していったそうです。


大学時代に「将来社会人として飢え死にしてしまうのではないか?」と不安に思うようになり自助会に参加する中で発達障害の先輩方に出会い「自分と同じ苦しみや痛みを経験しないでほしい。」と仕事や生活面でアドバイスをしてくれる方がたくさんいらっしゃったそうです。


オムさんは発達障害の診断は受けていないものの不注意や先延ばし、コミュニケーションなどの特性で悩んでいる当事者です。死ぬほど頑張ればなんとかできるものの仕事が終わればぐったり疲れ何もできないという状態。世の中にもきっとそういう人がたくさんいて、そんな生きづらい人たちの憩いの場所を作ろうという思いから、Omgray事務局を設立したそうです。


Omgray事務局活動はやりたいこととして休日に活動し、仕事は「できること」を自己分析した上で見つけ、選択しています。悩みとしては発達障害の特性があることを、発達障害ではない人たちのコミュニティでは言えないこと。やはりカミングアウトすることで偏見やレッテル張りが生まれて距離を置かれたり攻撃の対象になってしまうのではないかという疑念があるそうです。


ちなみに僕も今の職場では絶対に発達障害であることは言わないです。仕事の振り方や扱いも変わってしまうから。採用を落とされてしまう当事者の話もよく聞きます。

このカミングアウトはうまくいく場合もうまくいかない場合もあるのでリスクがあるかと思います。

長くプライベートで付き合う人には言ったほうがいいと思いますが、職場などの浅い付き合いに止めるのであれば言わないほうが良いかというのが自分の意見です。


オムさんの人生の楽しみはOmgray事務局の人たちと遊びに行ったり食べ飲みをすること。これは自分も同感で、気の合う人と一緒に過ごす楽しい時間が何よりの幸せです。孤独は毒であり、客観視もできなくなって負のスパイラルに入ります。一刻も早く自分が安心していられる場所を作ることが大事です。


オムさんが主催している自分プレゼンテーションでは生きづらい人たちが自分のプレゼンをすることで成功体験を積んでもらいたいという意図があります。

生きづらい人たちにとって必要なのは成功体験と自分を承認、信頼してくれるコミュニケーション環境。さまざまな場所で失敗と挫折を繰り返し否定されてきた人たちは承認されないことに苦しんでいます。自分プレゼンで成功体験を積んで周囲から承認されることで自己肯定を生み努力することへの意欲につながります。それがネガティブスパイラルから抜け出すきっかけになるはずです。


欲しいものとしては発達特性のある人と遊びに行ける機会とパソコンだそうです。


オムさんは風穴プロジェクトという発達障害当事者と中小企業の経営者を繋ぎ課題を解決していくイベントを実施されています。


印象に残っていることは「承認されること、人に受け入れられることは精神的栄養であるということ。」ある程度自分で好きでいることはご飯と一緒で生きる上で必要不可欠ということ。

もう1つは自分の限界を知るということ。脳機能に制限がある状態で生まれた発達当事者が普通になろうと無理を続けるといずれ鬱病などの2次障害になります。2次障害からのリカバリーには大変時間がかかり再発する人も少なからずいます。


大事なことは2次障害にならずに経済的に自立しながら自分が安心して楽しくいられる居場所を見つけ自分のペースで人生を歩んでいくことだと思っています。


自分の限界を知ることも強み。「死ぬ気で頑張れば必ずできる」といったような努力神話に騙されないこと。健常者とは違う世界線を生きている当事者にはその論理は通じないことが多いです。


先天的な能力や環境は不平等。限界は留めるために使うか、乗り越えるために使うかは自分次第です。


オムさんのような方の活動から社会の認知が変わり社会課題の解決が徐々に実現されていくのだと思います。


本日はご参加いただきありがとうございました!


<代表:オムさんについて>

2017年頃より活動を開始。

周りで苦労している人たちの姿や自身が悩んだ経験から、発達障害傾向に困っているが診断がない人たち「障害と健常のはざま」にいる人たち「発達障害グレーゾーン」を主な対象とした活動をすることを決意する。

現在、一般就労して会社員として働く傍ら、「発達障害グレーゾーン」をテーマに様々なプロジェクトを運営する。

また積極的な支援活動・講演活動も行っております。


<Omgray事務局について>

「発達障害グレーゾーン」をテーマに活動する非営利の任意団体です。発達障害グレーゾーンの人たちやその周りの人達を応援するため、当事者会など複数のプロジェクトを行っております。



■ゲストOMgray事務局代表オムさん

 Twitter https://twitter.com/om_gray


■OMgrayHP

 https://www.reservestock.jp/page2/index/23160




 



 



 



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