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7月2日 第15回生きづらさトークライブ!

オギー

2023年7月2日

ゲスト グリッターさん

今回のゲストは就労継続支援B型サニーシード施設長グリッターさんでした!


グリッターさん精神保健福祉士発達障害・精神障害・ひきこもりの方の支援をしておられます。

誰もが安心して暮らせる社会を実現するために活動しています。発達障害当事者、元精神障害・ひきこもり当事者です。


グリッターさんは中学生時代、人間関係に悩んではいたものの部活動は生徒会長を務めたりバスケットで猛練習をして推薦を受けたりするなど、ご活躍されていました。体が大きかったこともあり先輩に目をつけられゴルフクラブを持って追いかけられたりしたそうです。笑勉強では先生の話を聞きながら板書をすることが難しく、どちらか一方でしかできなかったそうです。成績は半分より下になることはなかったそうです。バスケ推薦で入ったバスケ部はインターハイ出場校で練習は21時まであったりするなど苛烈を極めて、バスケ経験が浅かったことから技術的にもついていけず最後はベットから起きれなくなるくらいまでになったそうです。学生時代のイジメや嫌がらせは体が大きかったことから嫌がらせなどが発生した瞬間に正当防衛の反撃をしたことで防げていたそうです。(やはりちゃんと反撃することは大事だなと思いました。笑)


その後転校するも自身の過去の成功体験があったことから「ここは自分の居場所じゃない」と思っていたそうで学校にあまりいかなくなり退学してアルバイトをしたり引きこもったりしていたそうです。アニメや漫画を見たりしていたそうですが、30代に入りメンタルクリニックの先生に半年ほどデイケアに通うことを説得されて入所。最初は鬱やパニック症候群などもあり人と関わることに不安と恐怖があるので拒否していたそうです。ただネットや漫画に飽きてきて本を読むようになります。1000冊以上読破され今の自分の考えだと社会では通用しないことがわかり価値観が変わっていってデイケアに通うことを決意。デイケアだと自分と同じような人がたくさんいることでコミュニケーションが取りやすく自分と同じ特性の人たちから学ぶえることが多かったそうです。


今ままで一般社会の人間関係で傷ついて塞ぎ込んでいましたがデイケアの人間関係の中で癒されて居場所を見つけていけたの人生の大きな転機。ずっと孤独な人生の中で「世の中には信頼できる人もいるんだな。」と実感することからさまざまな意欲が湧いてきたそうです。この過程は完全に僕も一緒でした。


発達特性を持つ人間は一般社会では孤独になりやすく、イジメなどの攻撃の対象にとてもなりやすいです。社会にいる多くの人間は弱者に容赦なく残酷です。(全てとは言いませんが)正直言って病んだりひきこもってしてしまうのは当然のことかと思います。健常者から見ても当事者に先天的な脳機能障害があることを理解していないので不快な気持ちもわかります。やはり住み分けが大事だと思います。


当事者がリカバリーする上で一番必要なのは「安心・信頼できる人間関係がある居場所の獲得」です。そこにアクセスできない状態が続くことが最悪です。問題が悪化します。


当事者だけでなく人間が生きていく上でなくてはならないのは「自分を承認・肯定・信頼・受容してくれる人間関係」です。これらは精神的な栄養であり、精神的栄養失調になると人は精神病になるのだと思います。自分が否認・否定・不信任・拒絶・虐めに溢れた人間関係にいたらどうなるでしょうか。間違いなくそんな環境にいたらストレスばかりで行きたくないし、病みますよね。

肯定や承認、信頼できる人間関係からでしかポジティブなものは生まれないのではないかと考えています。


生きづらい人は自分が承認される人間関係を築きつつ、生活できる仕事を見つけることが生きづらさを解消していく解決策の一つになります。


精神病薬は対処療法的です。精神病の根本的リカバリーは「心理的安全性のある人間関係の中」にあります。


ただグリッターさんは「コンサータ」を飲んでからは本一冊を集中して読めるようになったそうです。こういった薬の効果はあるにしてもやはり効力は一時的。自身の体調や生活リズムを整えていくためのセットとして使うことが大事とのことでした。


コミュニケーションにおいて「人を動かす」という名著があるのですがグリッターさんも10回以上は読んでいます。僕も読んではいるのですがまだまだ実践できてないですね。笑また読もうと思います。


本で技術を学ぶことも大事ですが一番大事なのは利用者さんに「リカバリーしてもらいたいと思う心があるかどうか」。利用者さんは必ず見抜くそうです。軽くみられているのか、本当に誠意があるのかどうか。同僚も本気でリカバリーを思う人ばかりだそうで、搾取しか考えてない作業所もある中でグリッターさんのところは理想的な作業所なんだと感じました。グリッターさんの楽しみは利用者さんがどんどん元気を取り戻したり活動的に変貌していくその様を見ることだそうです。こういう精神を持った方に障害福祉の仕事をしていただきたいですね。


現在は施設外就労先を作っていてメダカの販売を開始。生きづらい人たちのための当事者会「AKARI」を主催。支援者と利用者だと言えないことも当事者同士の関係性だと言えることもあるそうです。名古屋の就労継続支援B型コミュニティ『フォーリーフ』も主催。B型作業所利用者のコミュニティを作ることで怪しい作業所情報を共有します。また地域協議会での精神障害福祉の活動もされいます。ものすごい精力的ですね。


そんなグリッターさんの一番欲しいものは「信用」。なぜかというと精神障害を抱える人が明るくなれる瞬間を増やしたいから。一人ではできることは少ないけれど信用が繋がりを生み出しその繋がりの力で大きな構想を現実にすることができます。グリッターさんも僕も同じ思いを持って生きる人間です。


これからも長く付き合い同じ理想を持つ同志として一緒に活動させていただきたい!熱くなれる繋がりを持てたと思える嬉しい会でした!


グリッターさんご参加いただきありがとうございました!


■ゲスト就労継続支援B型サニーシード施設長グリッターさん

 Twitter https://twitter.com/Glitter_4Leaf


■就労継続支援B型サニーシードHP

 https://sunnyseed2003.wixsite.com/smileandhappiness

 




 





 




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